| ● Athens
2004 International team of practitioners
アテネオリンピック選手村
インターナショナルスポーツマッサージチーム活動報告
念願のオリンピックでの施術。所属の日本スポーツアロマトレーナー協会より、8月6日から24日間オリンピックヴィレッジ内のマッサージセラピーブースにて、ギリシャ、アメリカ、イギリス、オランダ、ブルガリア、スウェーデン。。。など世界から集まったセラピスト達と共に勤務してまいりました。
私は合計88人の選手のケアを担当しました。種目は野球、水泳、陸上、ホッケー、ヨット、柔道、ウエイトリフティング、体操、ボクシングなどなどです。国はオランダ、イタリア、ギリシャ、フランス、イギリス,エジプト,タイ、バヌアツ、ナイジェリア、インド、バハマ、アイスランド、マレーシア・・・・など初めて聞く国名もありました。日本の選手の方々にも来て頂けました。自国の選手を少しでもサポート出来たことはとても嬉しかったです!!ごひいきさん(リピートを頂いた選手)とは一緒に写真をとってもらったり、各国のピンを頂きました。このピンは普通オリンピックに来ている人達が、お互いに交換しあうもので、違う国の人々同士のコミュニケーションのツールとして大きな役割を果たしています。(選手の写真は肖像権等の問題がある為、UPしておりません。)
やはり選手の方々は皆さんとてもテンションが高まっているので、リラックスを求めておられるようでした。ラベンダーやパインのオイルをよく使用しました。
ブライアンという9歳のマレーシアの選手をケアしました。とっても可愛い男の子でした。私が今まで担当した中では最年少です。(ベビーマッサージは除いてですが。)9歳ですが、背中の筋肉はカチカチに緊張していました。やはりすごいプレッシャーがあるのでしょう。飛び込みの選手で、北京ではきっと活躍してくれるでしょう!愛ちゃんだけでなく、若い選手を沢山、選手村で見ました。最後の日に、ユニフォームを交換した、南アフリカの体操の選手も、10歳ぐらいだったのではないでしょうか。
今回世界におけるアロマの実際の普及度やスポーツの世界におけるアロマの認知度をリサーチする事も重要な役目のひとつで、選手らにアンケートを実施しました。英語を全く話さない選手もいたので、全員にインタビューする事は出来ませんでしたが、かなり今まで業界でいわれていた事とは異なる現場の事情を見る事が出来たと思います。結論としては、スポーツのケアにアロマを本格的に取り入れているのは、世界でも日本だけかも知れないという事実です。もともとアロマテラピーはヨーロッパ発祥ですが、あまりに歴史が古いため、生活の中にはしっかり根ざしているのですが、とりたてて学問として研究したり、新しく発展させようという試みはむしろ日本の方が進んでいるようです。これは本当に意外です。
前半マッサージベッド6台で回転させていましたが、開会式後は、12台に増設しました。オランダのホッケーチームの人達は毎晩全員で予約を入れていってしまうので、他の選手の予約がとれないのです。しかし基本的に予約は早いものがちというシステムだったので、こういったことは度々起こりました。
途中でアメリカのオークスワークスという会社から協賛があり、新しいベッドが送られてきました。 オリンピックで使用されたものは、閉会式後、セラピスト全員のサインをいれてオークションに出すそうです。
盲目のセラピストも今回のプログラムに参加していました。かわいくて、とっても賢い盲導犬が、マッサージベッドの脇で静かに彼女が選手にマッサージするのを見守っていました。選手も温かく彼女を受け入れますし、他のスタッフもとても彼女を尊敬していて、オリンピックならではのすがすがしい空気を感じました。
ボランティアは選手村で食事をします。ここがレストランで、食事とミネラルウオーター2本が無料です。今回のオリンピックは規模が小さく、ギリシャ料理しかなく途中から本当に日本食が恋しくなりました。選手用のレストランはスポーツレストランといって、同じ建物ですが、区切られていて選手とコーチしか入れないようになっていました。ここにはマックや、チャイニーズフード、イタリアンなどあり、私達のレストランより随分バラエティがあったようです。
ギリシャのセラピスト達に頼まれ、日本のトリートメントの技術を教えたりもしていました。やはり彼等はとても東洋の文化や技術に興味があるようです。
日本語も教えてほしい、と熱心なので選手が来ない時間は殆ど日本語教室のような状態でした。
嬉しいハプニング
偶然、日本のシンクロチームが銀を取って選手村に帰ってきたところにでくわしました!頭にはあのオリーブの冠をつけ、素晴らしい笑顔で微笑みながら、私達に向ってVサインをしながら、銀メダルを持ち上げてみせてくれました。
オリンピックを終えて
とにかく、素晴らしい体験だった!という一言に尽きます。選手村の、スポーツという共通のテーマでつながった爽やかな空気は本当に素敵でした。知らない土地で、初めて会う人達と仕事をするわけですから、不安はありましたが、共通の目的、職業を持った人達との交流は、知識の交換という意味でも、技術的にも非常に勉強になりました。また各国における代替療法事情が垣間見えた気がします。日本人のきめ細やかな技術が世界に通用するということも実感でき、大きな自信になりました。23日という長い期間、勤務自体は決してキツイものではありませんでしたが、慣れない土地での生活です。食事から何から勝手が違います。その中でいかに体調をキープしつつ、施術に集中できるかがポイントでした。海外のセラピストは「押し」が強いので、その中で調和しつつ、自己主張して行く事も学びました。日本人のメンタリティについても考えさせられました。その中で、日本人のセラピストがどうみられているか、どう見られたいか。についても考え、日本人にしか出来ないマッサージをしてやろう!!という気持ちで取り組みました。
|